瞑想

瞑想とは、心に思い描いたものに意識を集め、心身を特定の状態へと導いていくものです。一般的な瞑想としては、図形を想い描きその図形が目の前にあるかのようにイメージに集中することでイメージする力を高める一般的な意味での瞑想、心癒されるイメージを想いうかべることで日常生活でたまったストレスを解放するリラックス瞑想、実現したいと思う事柄を具体的なイメージとして潜在意識に埋め込み潜在意識の力を活用して願望を実現しやすくする瞑想などがあります。

神秘行では、こうした瞑想のほかに気とか、プラーナ、クンダリニーなどと呼ばれる生命エネルギーにはたらきかける瞑想を行います。代表的なものとしては、小周天やヨガのチャクラやクンダリニーを目覚めさせる瞑想がありますね。これらは、体の一部に呼吸を伴わせながら意識を集中し、熱や圧力などの感覚を生じさせてさらにその感覚に意識を集め、またイメージを想い描いていく瞑想法です。
たとえば、下腹部に炎をイメージし、腹式呼吸をしながらその炎のイメージに集中していると、やがて下腹部に強い熱、さらには蠢いたり渦を巻くような熱と圧力の塊を感じるようになります。後は、その蠢く熱と圧力の塊に意識を集めさらにイメージを想い描いていったり、動き出した塊を意識で導いて体に流して行ったりするわけです。
また、いわゆる第三の目に意識を集める瞑想では熱以外のかなり強い違和感のようなものを感じることもあります。眉間の第三の目に意識を集めていると、なにかむずむずするような感じがしてくると思いますが、この第三の目(アジナチャクラ)を目覚めさせる瞑想では、アジナチャクラの辺りにプラーナが集まったりまた体の外とつながっているようなイメージを想い描いたりします。

神秘行の瞑想では、イメージの力によって精神だけでなく身体にも大きな変化が起こることがあります。何かおかしい、と感じたら、想い描いているイメージの変化や心身の状態に注意し、「魔境」に陥らないよう注意が必要です。また、イメージに集中する瞑想だけでなく、自らをただ「見つめる」坐忘もあわせて行うと良いでしょう。