気功

仙道に関しては最終的に内功を中心にやるようになりましたが、最初の頃は気功的な気の感覚化や周天もかなりやっていました。参考にしたのは、高藤聡一郎さんの「驚異の超人気功法」など。驚異の超人気功法のビデオ版も買ってみましたが、その気功のビデオに出演していた高藤さんは見た目は意外にも?「普通の人」のような感じでしたっけ。

こういった資料をもとに気功の動作を試してみると、比較的早くから「効果」を感じました。気功では腕を振ったり回すような動きが出てきますが、私の場合昔からこういった動きの時に腕に不思議な「勢い」を感じることがあり、気功でもその何か粘りのある帯状のもので引っ張られるような感覚が出てきたのです。この勢いに乗るとかなり速い動きでもまったく疲れません。特に、腕を前後に投げ出すような「はいわん」、また腕を体に巻きつけるように振り回す「すわいそう」の時にはよくこういった状態になりました。

少し慣れて来ると、掌での気の感覚化、そして掌から掌への周天ができるようになり、いろいろな「もの」に手をかざして遊んでみました。公園(主に川崎市の生田にある緑地公園内の森林)の木や潅木の花に手をかざすとかなりはっきりと押し返してくるような圧力感を感じたりして、おもしろかったですね。こちらの気の勢いが強い時の方が、相手から受ける圧力のようなものも強く感じられるようです。
内功で小周天をやるようになってからは、気功の時の気の感覚もさらにはっきりしてきて、磁石やら電気コンセントやらコンロやら、猫やらパワーストーン付のシルバーペンダントに護符やらと文字通り手当たり次第に手をかざしてましたね。そして、そこから出てくる感覚を引っ張り込んだり掌と対象との間を巡らすような意識をかけてみました。

90年頃になると、高藤さんの仙道団体が主催する気功の教室(カルチャー教室の形式で関内で行われていた)に参加し、そこで練気功や他の人と少し気をやり取りしたりということをやってみました。ここでは、気が乗ってくると体が勝手に動き出す人や武術的な気功に本格的に取り組んでいて迫力ある演武をしてくれる人がいたり、また他の人と気功をやったりと貴重な体験が出来ました。機会があれば、またこういった集まりに参加したいものです。