-実践的な仙道を書き残し多くの人を導いた20世紀日本の仙人-
高藤聡一郎。おそらく仙道、いや超能力やオカルトといった分野に興味を持っている方なら、一度はこの人の名を聞いたことがあるでしょう。私が仙道を始めたのも、高藤聡一郎さんの本がきっかけでした。高藤聡一郎さんは、台湾や中国大陸などで仙人を訪ね歩きながら仙道の研究を続け、数々の仙道や気功、さらにチベット密教や夢見術などの著書を著した仙人(仙道研究家)です。仙道練気功協会など仙道や気功の会も主宰していました。
90年代後半には一時ネット上にサイトも開設していましたが、そのサイトが消滅したのを最後に消息が途絶え、外国でひっそり生活しているなど様々な噂があります。人々に道を伝えた後、忽然と姿を消す。「仙人」らしい仙人、と言えるのかもしれませんね。
ただ、高藤聡一郎さんの本は、今では大部分が入手困難な状態です(ヤフオクでもかなりの高値がついています)。幸い、仙道を体系的に紹介している高藤さんの仙道入門集大成ともいうべき「秘法超能力仙道入門」は今でも入手しやすいようなので、「高藤仙道」を試してみたい方はこれを参考にするとよいでしょう。
高藤聡一郎さんの著作の傾向としては、初期の頃は仙道の周天を中心とする内功(瞑想)が中心だったのですが、次第に気功に重点が移っていった感じがありますね。90年代になると周天を中心とした仙道よりも、魔術的な応用をテーマにした本が中心になり、最後(?)にチベット密教の入門書とやや本格的な行体系の本を出しています。