視力回復訓練メモ

視力回復の基本

私は中学生の頃から左目の視力が急激に低下し、危機感を持ちはじめました。眼科で近視と診断され、「視力回復(近視の治療)」に興味を持ちはじめたのです。

しばらくして、近所の視力回復センターに通い始めたのが、私の近視治療の始まりでした。

視力回復センターのマッサージ

私が通っていた視力回復センターでは、主にマッサージによる血行促進と目の筋肉(眼筋)を鍛える筋力トレーニングによる視力回復訓練の指導を行っていました。マッサージで緊張状態が続いている目の筋肉への血行を促進して疲労や緊張を和らげ、目の筋肉を鍛えることで目のピント調整能力を回復させ視力回復につなげよう、というわけです。

マッサージは、覆面状のマスクをかぶって空気圧で顔全体を圧迫・解放する機械で行い、15分ほど続けます。空気圧で膨らむ「袋」を頭からかぶり、その袋に空気を送って膨らませたり空気を抜いたりすることで目の周りを中心とする頭部をマッサージし血行を促進させる、という仕組みです。

指圧のようなマッサージに比べると、頭部の広い範囲を一度にマッサージできるので、なかなか効果的だった気がします。

視力回復訓練の仕組みとやり方

視力回復センターでは、視力回復訓練として近くと遠くに素早く視点を移動させて目の筋肉を鍛える遠近点凝視と、視点を上下左右に動かすストレッチを薦めていました。

いずれも「眼筋トレーニング」の基本ですね。やり方は簡単ですが、眼筋を鍛えると私のようにかなり視力が低下していても、短時間で視力が一定レベル(0.3前後)まで回復することが多いようです。

また、視線をすばやく移動させる視力回復訓練は、「速読」と組み合わせる方法もあります。「本の文字を視線を素早く動かして追う」ようにすると、速読そのものになるわけです。

私も、視力回復訓練の一つとして速読に取り組んでみましたが、視力回復だけでなく無意識に行っている「頭の中の音読」がいかに読書の「効率」を落としているか実感させてくれたりと、なかなか面白い体験でした。

視力回復のための日常生活

視力回復(近視という「病的」な状態の治療)には、積極的な眼筋トレーニングだけでなく日常生活で「目を守る」ことも必要です。

まずは、目の緊張を避ける。長時間パソコンを使い続けるのはなるべく避ける、休憩を入れ意識的に体を動かすようにする、といった「当たり前」の基本を徹底することが重要です。

特に、休憩の時に体を動かすのは全身の筋肉や血行の状態を改善するのはもちろん気分転換の意味でも効果的なので、可能であれば10-20分でも周囲を散歩するようにしてみました。

散歩のときは、意識して「遠くを見る」ようにしたり、晴れていたら立ち止まって目を閉じ太陽に顔を向ける日光浴をしたり……少し休んだら、軽く目のストレッチ(視線移動)を行い作業を再開。

いろいろ試すうちに「目が楽になる」休憩、さらに生活習慣のようなものができてくると思います。

これらの視力回復の取り組みを数ヶ月続けると、真性近視で0.1を下回っていた左目の視力も数ヶ月で0.3程度に回復し、はっきりと見え方の違いを実感できるようになりました。そして、それ以上に助かったのが、すぐに疲れ目状態になったのが、改善されたこと。おかげで(もちろん休憩を入れながらの)長時間パソコン作業や読書ができるようになりました。