視力回復訓練メモ

眼筋トレーニング

近視で低下した視力を回復させるためには、異常な緊張が続いたことで低下した眼の筋肉(毛様体、いわゆる眼筋)の機能を回復させることが必要です。視力回復訓トレーニングにおける基本的な考え方では、この毛様体の筋力低下とそれにともなう眼球の変形が近視(屈折異常)をもたらしている原因であり、その回復には毛様体の機能を回復させることが必要だからです。

眼筋の機能を回復させる(=近視を治し視力を回復させる)ために最も有効なのは、「筋力トレーニング(筋トレ)」です。ちょうど腕立て伏せや腹筋運動で筋肉を鍛えるように、眼筋を積極的に使うことで筋力の回復を目指すわけです。

眼筋(毛様体)の筋力トレーニングにはいろいろな方法がありますが、普段手軽に取り組めるものとしては以下のような方法があります。

遠近凝視で眼筋トレーニング

その名のとおり、遠くと近くを交互に見ることで眼筋を鍛える方法です。眼の「ピント調整」そのものの訓練になりますから、視力回復(近視で衰えた目のピント調整能力回復)という観点から見て最も直接的で効果的な方法といえるでしょう。

遠近凝視による眼筋トレーニングでは、まず目の前20-30cmあたりに指を持ってきてその指に「目の焦点」を合わせ見つめます。次に、遠くの風景を見つめる。これを繰り返すだけです。

2,3秒から数秒毎に視線を動かすと、「眼の中の筋肉の動き」を実感できるでしょう。両目の視力の差が大きい場合は、片目ずつ見るように意識したり、眼帯などで片方を覆ってからやってみると良いかもしれません。

また、外を歩くときも意識的に近くのものと遠くのものを交互に見るようにするとよいでしょう。

眼の体操で眼精疲労を予防し視力を回復させる

眼を上下左右にまわすように動かす体操です。眼の筋肉の緊張をとって、機能を回復させることができます。あまり速く動かしたりやりすぎると眼の筋肉を傷めやすいので、最初はゆっくりと少なめにやるようにしてください。特に強度の近視の方は、慎重に進める必要があります。

いずれの方法も、眼が疲れているときには行わない方が良いでしょう(パソコン作業などを行うときは、時々休憩しながらごく軽く遠近凝視を行うと緊張を和らげることができます)。また、トレーニング中にもし異常な疲労や痛みなどが出てきたら、すぐに中止してしばらく眼を休めてください。

本を読む機会が多い方は、速読による眼筋トレーニングも試してみましょう。