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最近、よく勧誘の電話がかかってきます。特に多いのが、商品先物取引や外貨FXなどの金融商品。ついで、マンションなど住宅関連。いずれも「資産」取引ですね。
「資産形成」以前の状態にある私としては、すぐに「要りません」で切ってもよいのですが、相手も切るきっかけを作りにくいように話しを続けるんですよね(いきなり電話して売り込むなら、最低限趣旨を手短に話して「ご興味はおありでしょうか?」と聞くのが常識だと思うんですが、一方的に話し続ける人が多い)。まあ時々面白い話も聞けるので、暇な時などは(結果的に無駄な時間と電話代を取られる相手の方には少々申し訳ありませんが(^^;)お相手させていただくことにしています。
話の内容は、商品先物取引なら「原油が高騰しています。今原油を買えば、1%上がるとこれだけの儲けに」とか「天候不順などでコーヒーが暴騰しそうです。今、この証券に投資すれば確実に儲かって」と来ますし、外貨なら例の「好金利と資金効率(のプラス面)」を売り込んでくるわけです。当然「リスク」の説明は後回し、あるいはほとんどなし。
最初に興味を持ってもらうためのきっかけとして、こういった「景気のいい話」をするのなら、まだ良いでしょう。資料の請求や具体的な相談に至った段階で、じっくりとリスクとリターン、レバリッジをかけてポジションを取ることの意味を説明すればよいのですから。ただ、少し前に「リターン」のみを前面に出した説明を最後まで貫きレバリッジ取引に持ち込んで顧客に大損害を与える業者が社会問題になりましたし、現在かかってくる電話の話しの進め方にもやや不安を感じざるを得ません。
というのも、たいていの業者は「預貯金を解約するなどしてでも、とにかく資金を用意して始めましょう」と勧めてくるからです。彼らには、「ポートフォリオ(預貯金や不動産、株、外貨などに資産を分散すること)」という概念はないのでしょうか。そもそも、ハイリスク・ハイリターンのレバレッジ取引は、どうなってもよい本当の「余裕資金」の一部で行うべきものなのですが、「〜%は堅いです」などと言って預貯金からの資金移動を薦めてきます。
私の場合は、最初の方で「株や外貨などはやっているが、運用資金はほとんどないこと」をお話しして100万円単位のポジションを取れる状態にはないことを説明するのですが、それで引き下がることはまずありません(^^;。必ず資産の状況を聞いてきて、他の資産を処分して何とかなりませんか、とか、今後まとまった収入もあるでしょう、とか「とにかく有り金全部つぎ込んでみませんか」といった感じで薦めて来るわけです。それも10-20倍のレバリッジ取引を、です。
私がさすがにそういった証拠金一杯の取引は無理でしょう、5%も下がれば破綻するじゃないですか、と聞いてもはっきりした返事はなし。挙句の果てには(一つポジションを取るのも難しいと繰り返し説明している私に対して)「複数のポジションをとればリスクが分散される」などと言い出す始末です。
金融商品を扱う以上、相手が資産状況に合わない無理な取引をしようとしたら諌める位の姿勢で望むべきだと思うのですが、まったく逆の業者も存在するのが現実のようです。
一方、住宅業者の方々はかなり落ち着いた感じでお話されます(最初に興味があるか、といった確認もせずに話を続ける人も多いですが)。賃貸のアパートやマンションの家賃を払い続けるよりはマンションの購入を検討した方が良いですよ、ローンの負担も家賃と大差ありませんよ、といった感じで話を進められます。まあ、普通の人にとってはそうなのでしょう。問題があるとしたら、私にはローンの頭金に充てる資金すらないこと、そして彼らの言う「家賃並み」と今私が住んでいるアパートの「家賃」との間には、大きな開きがあることですね(^^;。
要するに、私は普通ではないわけですw 一度、私の収入状況をお話したら「いくらなんでも、それはありえないでしょう」と言われました(^^;。
普通の感覚ではありえない生活を、もう何年も続けている私。その私が、いつかお誘いをいただいた時に「資産形成のお手伝い」をお願いする日は、来るのでしょうか……。
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