発芽玄米

-芽吹いた玄米の生命力を食べる-

玄米菜食。玄米を中心とする控えめの「一汁一菜」は、日本式神秘行の食の基本ですね。水に少し長く漬けておけば、普通の鍋でも炊けてそれほどくせもない玄米。ただ、最近はこの玄米を発芽させた発芽玄米が注目を浴びています。

発芽玄米はいろいろな酵素で栄養価が高まるとか、食べやすくなるとか言われますが、神秘行的に見た発芽玄米の注目点はやはりその「生命力」でしょう。発芽した玄米というのは、命が芽吹いて伸び始めたばかりの状態。文字通りの「生命力」そのものですからね。

この発芽玄米、乾燥したものが市販されているのですが、やはり「生命力」を取り込むという観点からは生で食べたいですね。そのためには玄米を買ってきて自分で発芽させる(発芽玄米を自作する)必要があります。
まず、使用する玄米はなるべく新しい物を選びましょう。あまり精製しない玄米ですから減農薬や無農薬、有機栽培米の方が良いかな、という気もしますが、まぁこの辺はお好みで、といったところでしょうか。

玄米の発芽は、基本的に「水に浸しておく」だけです。夏場なら1-2日程度で芽が出てきて発芽玄米になります。市販の玄米は籾が取り去られた状態なので発芽率はそれほど高くないのかな、と思っていましたが、試してみるとほとんど発芽するようですね。ただ、水温はやや高めの方が良いようなので、気温が低いときは少し保温すると良いでしょう。
適当な容器に重ならない程度に玄米をいれ、全体が被るより少し深めに水を入れます。しばらくすると表面に脂などが浮いてくるので、時々水を入れ替えた方が良いかもしれません。

ある程度芽が出揃ってきたら、芽が出ている玄米を選んで利用しましょう。基本的に生でそのまま良く噛んで食べるのが良いと思いますが、白米や胚芽米に加えて発芽玄米入りご飯として炊いたり、陽に当てて干して保存食にすることもできます。
朝食にスプーン一杯の発芽玄米と少しの野菜を食べると、体全体に「生命力」が満ちてくるのを感じられることでしょう。

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