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私が仙道を始めたきっかけは、1989年の４月末に国分寺の書店で購入した高藤さんの本（仙人瞑想法だったかな）でした。その本では、各種の瞑想法や気の感覚化、そして霊能者のまねごとなど気の感覚を利用した各種の実験などが実践的に紹介されていて、早速掌による気の感覚化を試してみたのです。 気の感覚化の方法は簡単で、両手の掌をこすりあわせ少し離して向かいあわせてみる、というものでした。この時、熱くなるくらいまで十分こすると感じやすくなります。最初はそれほど変わった感じはありませんでしたが、しばらくすると掌に圧力や粘りのようなものが感じられるようになりました。風呂上りや軽い運動の後などは特に強く感じられましたね。 やがて気の感覚をはっきりとららえられるようになると、意識で気を動かしてみました。掌に感じられる気を腕の方に流し込むような意識をかけると、その意識の流れに沿って実際に何かが流れ込んでくるような感じになって、その感覚を胸へ、さらに反対側の腕から掌へと流していきます。一度掌から流れ出すと、あとは波状的というか連続的な流れになっていくので、意識で押し出したり引っ張り込んだりしてみると上腕くらいまで流れていきました。同様にして胸、反対側の腕、そして掌へと流して一周です。 夏頃にはかなり気の感覚もはっきりしてきたので、腕や胴体に気を通したり、いろいろな物（コンロの火や動植物など）の気を探ってみたりしていました。当時は、ラピスラズリや水晶などのパワーストーンに興味を持っていてラピス入りのシルバーペンダントなどを買ったりしていたのですが、それらの神秘系アイテムはけっこう気を持っていたりすることもあるようですね。 |