霊気(レイキ)ヒーリング

子供の頃、近所にあった霊気ヒーラーの施術所に連れて行かれたことがあります。そこで実際に霊気(手当て)を受けたり、研修会のようなものに参加して全員で輪になって手をつなぎ「お霊気まわし」をやったり、と考えてみれば、あれが私にとって初めての「意識的な神秘行」体験だったのかもしれません。

この時の霊気ヒーリングは、ヒーラー(施術者)の手を体に当て続ける、というものでした。結構長い時間だった気がしますが、その間は術者の手がかなり熱くなっていましたね。指導していたのは女性のお年寄りの方で、大きな家の2階が霊気の施術所になっていました。
そこでは普通の「手当て」以外にも、写真に霊気を送る遠隔ヒーリングもやっていました。何でも、体調を崩した人から電話で連絡を受け、写真で霊気の状態を探って悪い所に霊気を送ると回復したこともあるそうで……。

当時の私は、霊気でも熱感以外はほとんど感じなかったのですが、その後気功で「気の感覚」をつかめるようになってからは、自分でも霊気の真似事(手当て)をするようになりました。もちろん、私は最近話題の「レイキ」についてはほとんど知りませんので、あくまで「気功」的な発想によるものですが。

私が行う手当ては、主に「邪気を吸い取る」ものです。どこかずきずき痛むような時、そこに手を当て、そこから「吸い取る」ような意識をかけます。これでうまく行くと、しびれるような感覚が流れ込んできて、かなり楽になるのです。まあ、これは「治療」というより「一時的な緩和」に近く、しばらくするとまた元に戻る場合も多いんですけどね。
私が体験した霊気では、吸い取るより「注入する」ことに重点がある感じでしたが、このようなことを自分自身に対して行う場合は「手当て」よりも周天の方が効率的かもしれません。

そういえば、霊気の研修会では、掌を黒い紙や布の上にかざして霊気の光(オーラ)を視る、なんてこともやっていましたね。確かに指先の辺りを白っぽい光がぼんやり包んでいるような気がしましたが、本当に霊気の光だったのか、薄く目を閉じているためだったのか、記憶が定かではありません。
霊気の研修会は、研修会といっても雑談会のような感じになることもあってかなり家庭的な雰囲気でしたっけ。最近の「レイキ」だと、アチューメントというシステム化された伝授システムがあるようですね。合理化され洗練されたレイキ(reiki)と秘伝的な雰囲気を残す本家の霊気、といった状況なのでしょうか。