視力回復訓練メモ

ブルーベリーは「目に良い」か

スーパーに行くと、健康食品やサプリメントのコーナーにはブルーベリー関連の商品がたくさんあります。そして、その多くが「目に良い」アントシアニン色素を含んでいる、と謳っています。

このブルーベリー、もっと具体的にアントシアニン色素の効果とは何なのでしょうか? 調べてみると、網膜で光に反応し変化することで光の信号を伝えるロドプシンという色素の再生産を助けるようです。つまり、ブルーベリーを食べることで、網膜の機能が活性化される(ロドプシンが減って感度が落ちた網膜の機能が回復しやすくなる)ということのようですね。
ブルーベリーは、目を酷使して網膜の機能が低下してきた時などには有効なのでしょうか。あるいは、一時的に光に対する感度を向上させる、と。もともとは、ブルーベリージャムを常食していた夜間戦闘機のパイロットが薄暗い中でも物が良く見えた、と言っていたことからブルーベリーと視力の関係に注目が集まったそうです(この場合は、まさに網膜の「感度」が向上していたのでしょうね)。

ただ、少なくともアントシアニン自体には近視の根本的な原因である「目の筋肉の緊張・異常」を直接改善する効果はないようです。あくまで、網膜の機能を(一時的に)活性化させるだけで、仮にブルーベリーを食べて「目が良くなる」としても、それは「近視が治る」という意味での「視力回復」とは言えないのでしょう。
残念ながら、近視の回復という点では、それほど期待はできないようですね。ただ、網膜の機能が活性化されることで目の疲労が軽減されたり「見やすい」状態になったりという効果は期待できるのかもしれません。