視力回復訓練メモ

万能細胞(ES細胞、iPS細胞)による組織再生の可能性

受精卵の使用が問題になったり、人の皮膚から遺伝子を組み替えて効率的に作成できるようになったりと最近話題の「万能細胞」。あらゆる組織に分化する能力を持つこの細胞を使えば、何らかの事情で眼の機能が低下しても眼の組織レベルで「再生」させることで機能も回復できるのではないか。そんな希望も生まれてきますね。
実際、最近人のES細胞から視細胞を発生させることに成功した、とかiPS細胞から角膜を作る研究などが発表され、そうした「夢」(視力の再生)は急速に現実に近づきつつあるようです。これらの研究は、動物実験のみではなく「人の万能細胞」で成功、あるいは成功を強く示唆する結果が出ているため、かなり早い段階で臨床に応用される可能性もありそう。

もちろん、これらの万能細胞からの再生では化学物質や遺伝子を組み込むなど「人の手」が入る以上、長期的には問題が表面化する可能性はあるわけですが、うまく行けば自分の皮膚などの細胞から「眼を再生」することができるようになるのでしょう。少し前ならSFの世界の夢物語だった「再生医療」の実現は、意外に近いのかもしれません。