資源価格の高騰。貴金属トップのパフォーマンスでひた走る銀価格の今後は
ここ数年、原油先物市場や金の取引相場での資源価格の高騰が話題になってきました。特に影響が大きかったのが、原油先物市場ですね。ヘッジファンドや機関投資家の投機買いを巻き込んで大相場を演じ、今もなお高止まりが続いています。
そして、金。無国籍の通貨とも言われる金は、最近のアメリカの凋落にあわせるように高騰を続け、すでに数年前の倍以上。ドル安の影で国内価格はそれほど高騰していませんが、それでもじりじりと「金の重み」が増しているのが現状です。証券市場には金のETF(実質的に金を保有できる投資信託)も上場され、年金資金の流入も続いているようで。
さて、では銀は……と見てみると、金を圧倒する勢いで値上がりしています。国内価格ですらつい数年前の約3倍、50円/gを突破してきました。これにより金と銀の価格差は急速に縮まり、一時は70倍程度だったものが今は50倍程度。古代においては銀は金より高価だったもののその後逆転しどんどん金との価格差が広がったようですが、その歴史的流れが変わってくるのかもしれません(違。
まぁ、銀が値上がりしても私はたいして持っていないんで関係ない、というか気軽に買いにくくなって困るんですけどね。最近シルバーアクセサリが少しブームになってきているようですが、こうした動きにも水を差しそうですし。そもそも、それほど「高価」ではないのに「貴金属の高級感」を味わえるのが銀の利点でもあるわけで。
銀の商品先物取引でいくら儲けた、なんて話題もあったりしますが、そろそろ落ち着いてくれないかなぁ、というのが正直なところ。