超古代、自然環境の変化などで滅びに直面しつつある「大陸」。山奥でケイローン(半獣半人の伝説的存在)に育てられ強力な魔力を持つ主人公テイーエは、17歳で山を降りて旅を始めます。
ほとんど「人」を知らなかったティーエですが、仲間たちと出会い、旅を続けるうちに人のさまざまな感情に触れ、時にその感受性と魔力に振り回されることも。
世界の運命を左右するという「世界」の相を持つテイーエは、地方の国王や大帝国の皇帝 、貴族、神官たちの注目の的となり、陰謀や戦いに巻き込まれていきます。さらに、ティーエ自身、世界の相を持つ自らの役割を探し出すように。ティーエの魔術と仲間たちの剣で、襲いかかる敵を倒していくティーエ一行の活躍と、その背後で大陸に迫り来る危機がどうなるのか、じっくりと付き合ってみたい大河ファンタジー。
典型的な「剣と魔法の世界」ですが、政治や文化、精霊、魔術などの世界設定がしっかりしていて読み応え十分です。 |