VPS仮想専用サーバー

仮想専用サーバー(VPS)とは、仮想マシンの技術を使って提供される専用サーバー環境です。実際には、一台のサーバーを複数のユーザーで共有しますが、仮想マシン技術で各ユーザーに一つの仮想マシンが割り当てられ、root権限のある専用サーバーに準じた環境が提供されます。
他のユーザーとは設定やソフト環境が分離されているので、自由にソフトをインストールしたり設定を行うことが出来ます(もちろん、利用規約の範囲内で)。ただし、物理的に一台のサーバーを複数のユーザーで共有するため、メモリやCPUの処理能力は通常の専用サーバーより制約されることが多いようです。

仮想専用サーバー(VPS)の利点は、何と言っても価格でしょう。最近は月額数百円で仮想専用サーバー(VPS)を提供する業者も出てきています。リソースに制約があるとはいえ、自由にソフトや設定をいじれるネットにつながったサーバーを格安で使えるわけですから、Webアプリやネットワークを活用するサービス環境の開発やテストには最適です。
ただ、自由に使える分、セキュリティホールなどに注意する必要がありますし、低価格プランでは基本的なソフトから自分でインストールと設定を行う必要がある場合も。

従来のWeb中心の格安レンタルサーバーは基本的に業者に「お任せ」でした。あらかじめ用意されている環境を使うしかなく、契約した後にやはりJavaも使いたい、PHPのバージョンを上げて欲しい、このライブラリをインストールして欲しい、といった要望を出してもかなえられる可能性は低いのが現実でしょう。しかし、仮想専用サーバー(VPS)なら、自分で環境を設定できるわけです。

ある程度レンタルサーバーの利用に慣れてきて、ネットワークサービスやWebプログラミングの可能性を追求したくなってきたら、仮想専用サーバー(VPS)を使ってみるのも良いかもしれません。

格安レンタルサーバー