レンタルサーバーの契約を行うと、多くの場合レンタルサーバー業者が保有するドメインの中から一つ「サブドメイン」が提供されます。複数のドメインの中から一つを選び、サブドメインの文字列を自由に設定してデフォルトのサイトURLとして利用できる、という形になるでしょう。 サイトを一つだけ作る場合は、この最初に提供されるレンタルサーバー業者のサブドメインの下にサイトを作ればよいのですが、複数のサイトを作る場合は「違うドメイン」が欲しくなることもあります(ドメインにこだわりがなければ、サブドメインの下にディレクトリを切って複数サイトを作っても良いんですけどね)。 提供サブドメインとは異なるドメインを使いたい場合、レンタルサーバー業者から「複数のサブドメイン」がもらえる形になっていると、そのサブドメインを追加するだけで済むので楽です。多くの格安レンタルサーバーでは、最初に設定するサブドメインのみの提供になっていますが、後からサブドメインを追加できるレンタルサーバーもあります。 気軽に複数のURLを使ってサイトを作りたい場合は、提供されるサブドメインの数に注目してみてください。 業者提供のサブドメインを利用できない、利用したくない、という場合は独自ドメインの設定を確認しましょう。ほとんどの格安レンタルサーバーで独自ドメインが利用できるようになっていますが、「独自ドメインとして持ち込めるドメイン数」「設定できるサブドメイン数」に違いが有るので注意が必要です。 独自ドメインが一つしか設定できなかったり、追加料金を取られたりする場合もあってこの辺りはレンタルサーバーを選ぶ場合のポイントの一つになりますね。レンタルサーバー業者が提供するサブドメインを使っていると、そのレンタルサーバー業者に縛られる形にとなり他のレンタルサーバーに「同じURL」で移ることができません。長期に渡って運用する重用なサイトは、なるべく独自ドメインで作成しておきたいですから。 理想的な形としては、「独自ドメイン、サブドメインの設定数無制限、複数のサブドメイン提供」なのですが、さすがにここまで好条件のレンタルサーバー業者は滅多にないでしょう。現実的な選択肢としては、「複数(3-5程度)のサブドメイン提供、持込の独自ドメイン・サブドメインとあわせて合計数十のドメイン設定が可能」という辺りでしょうか。 ドメイン戦略は、サーチエンジン対策、いわゆるSEOでも意識する機会が多くなっていますので、契約の前にどこのレンタルサーバーでどういった形でドメインを運用するか、ある程度のイメージを確立しておきたいものです。 |