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FLASH作成フリーソフトを使ってみる

FLASHは、Web上で動的なコンテンツを実現するメディアとして広く利用されています。FLASHの作成にはFLASH MXが利用されることが多いようですが、FLASHの仕様が公開されているためいくつかフリーのFLASH作成ソフトもあります。
今回は、そのフリーのFLASH作成ソフトの一つ、ParaFla!で簡単なFLASHを作ってみることにしました。

アニメの作成

まず、ビットマップを用意してアニメを表示するFLASHを作ってみましょう。素材として同じ大きさの24ビットフルカラーBMPファイルを数枚用意します。素材が用意できたら、ParaFla!を起動し、エクスプローラにBMPファイルを置いたフォルダを表示させてください。
次に、エクスプローラ内のBMPファイルをまとめて選択しマウスで掴み、ParaFla!の左下の白いウインドウ(上にID|種別|ファイル名とある部分)にドロップします。これで、ドロップしたファイルの一覧が作成されるはずです。

ファイルのリストができたら、次にそのファイルをアニメの各フレームとして追加していきます。まず、リストが表示されているウインドウ内でファイルをクリックして選択したら、右クリックでメニューを表示します。そして、一番上にある「イベントに追加」をクリックしてください。すると、右側の大きなウインドウに「フレーム1/カウント1」として追加されるはずです。

フレームができたら、早速表示してみましょう。メニューの「プレビュー」をクリックしてください。まだフレームが1枚しかないので、アニメにはなりませんが、選択した素材の画像が表示されます。

後は、同じ要領でリストの画像を「イベントに追加」して行けば、複数のフレームが作成され、「プレビュー」でアニメ表示されるようになります。ファイルメニューのプロジェクトの設定でフレームレートを変えて、実際の表示の様子を見てみましょう。

ボタンによるアクション

アニメが表示できたら、次にクリックすると何らかの処理を行うボタンを追加してみます。まず、ボタン用に小さな24ビットフルカラーBMPファイルを用意してください。ファイルを用意したら、それを左下の素材リストにドロップして追加し、「イベントに追加」します。
次に、右側のイベントのリストで今追加したフレームを右クリックして「プロパティ」メニューを選択。下の方にある「ボタンにする」チェックボックスをクリックしてチェック状態にし、「固定画面にする」ボタンをクリックします。これでボタンになりましたが、このままだと素材のビットマップの後ろに隠れて見えないので、「表示画面の設定」にある「配置」を2として表示の優先順位を上げてください。

これで、ボタンが表示されるようになりました。ボタンの表示を確認するために、最後に「停止」イベントを挿入し、プレビューしてみましょう。停止イベントの挿入は、右側のイベントリストの一番下、-----と表示されている行を右クリックして「アクションの挿入」で行います。「イベントのプロパティ」ダイアログの「アクション」メニューで「停止」を選んでOKボタンで閉じてください。

この状態でプレビューすると、アニメ表示が終わる時にボタンとして設定したビットマップが表示され、停止します。

最後に、このボタンがクリックされた時のアクションを設定してみましょう。最後に停止するようになっているので、ボタンがクリックされたら先頭のフレームにジャンプして再びアニメを表示するようにします。

イベントリストでボタンを右クリックし「プロパティ」でイベントのプロパティダイアログを出します。そして、ダイアログのアクションメニューで「フレームへジャンプ」を選び、下の入力欄に1を入れてOKでダイアログを閉じます。

これで、ボタンをクリックすると先頭(1)のフレームに飛ぶようになったはずのですので、プレビューしてみてください。プレビューで確認したら、ファイルメニューのSWF生成で実際にswfファイルを作成してみましょう。作成したswfファイルをブラウザなどで再生し、アニメ表示とボタンの動作がうまく行われるか、確かめてください。

以上で、今回のFLASHは完成です。ざっと使ってみた感じでは、ちょっとした音声入りアニメはもちろん、選択肢で分岐するアドベンチャー風のゲームなども簡単にできそうですね。サンプルを見るとアクションゲームも作成できるようですので、たいていのFLASHはこれで作れるのかもしれません。


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