体が透明なミジンコは、顕微鏡で見るのに適した微生物です。肉眼でやっと見える程度の大きさしかないミジンコですが、顕微鏡で観察すると比較的低倍率でも身体の「内部構造」を詳細に観察できて興味深い対象になりますね。 ミジンコ観察用の顕微鏡は、とりあえず「普通」の顕微鏡でも大丈夫です。プレパラートに少量の水と一緒にミジンコを乗せ、カバーガラスをかけずそのまま見てみましょう。 倍率は、100倍もあれば十分。高倍率にする時は、接眼レンズとの距離が近くなるので押しつぶしてしまわないよう注意しましょう。撮影したくなったら、小さめのデジタルカメラ(コンデジ)で撮影することもできます。 デジタルカメラで撮影する場合は、接眼レンズに直接カメラのレンズを押し付けるようにして撮影します。この際、光軸(接眼レンズから出てくる光の向き)をあわせないと極端に視野が狭くなるので、デジタルカメラの液晶画面などでなるべく広い視野と明るい視界を確保できる距離や角度を見つけてください。 ズームレンズなら、少し望遠側にズームすると視界を確保しやすくなるかもしれません。デジタルカメラではなく、携帯のカメラ機能で撮影してみるのも面白いでしょう。 本格的なミジンコの顕微鏡撮影に取り組みたくなったら、USBでパソコンに接続しながら動画や写真を撮影できるUSB顕微鏡を導入してみるのも良いと思います。USB接続の望遠鏡なら、苦労して光軸をあわせたりブレに気を配りながらシャッターを押す必要もなくなるので。 |