ミジンコの繁殖

「栄養」豊かな肥料水ができて、ミジンコを採集してきたら、いよいよミジンコの飼育です。とりあえずの目的は、安定してミジンコを繁殖(増殖)させることでしょうか。

まず、緑色になっている薄めの肥料水にミジンコを入れたら、日光の当たる場所におきます。基本的に、ミジンコは水温が高めの方が繁殖しやすいようなので、真夏以外は日除けなどは不要でしょう。

ただし、水量(容器内の水の深さ)や水質には注意してください。ミジンコは、環境が悪化すると耐久卵と呼ばれる卵を作って全滅することがあります。もしミジンコがいなくなって容器の底に小さな丸い粒状の耐久卵が見えたら、一度「リセット」するしかないでしょう。

いつでも水を追加できるように、肥料水や汲み置き水を作っておくと安心です。

ミジンコの繁殖条件は、高めの水温と豊富な栄養です。ただ、これはかなり微妙というか、よくわからない部分がありますね。同じような条件にしたつもりでも、すさまじい勢いで増殖するときとまったく増えないときがあったりして……。

なかなか増えないときは、ドライイーストなどの人工飼料を投入すると効果がある場合も。水の量を替えたり底に落ち葉や土砂を入れてみたりと条件を変えながら、繁殖に適した状況を探してみましょう。

ミジンコは、数日単位で増殖していくので、試行錯誤の「結果」はすぐにわかります。ある程度増えてきたら、容器を増やしていってください。