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新型のインフルエンザ経鼻ワクチンが臨床研究へ

インフルエンザの予防接種といえば、注射が主でしたが、鼻に噴霧する形のインフルエンザワクチンが開発され臨床研究が始まるようです。動物実験では、猿などでインフルエンザ感染の抑止効果が認められたそうで、人への効果も期待できるか。

注射によって接種するタイプに比べると痛みがなく、粘膜に免疫をつけるため感染自体の予防も期待できる(従来のインフルエンザ予防接種では感染そのものは防げず感染後の発症の抑止や発症時の症状緩和が目的)、さらにインフルエンザウイルスの「型」が違っても予防効果が期待できる、といった利点があるようです。特に、感染の元になる粘膜に働きかけて免疫をつけるというのは、効果が大きそうですね。

既にアメリカでは同様のインフルエンザ経鼻ワクチンがあるものの、こちらは生ワクチンで使用に制約があり使いにくい面があったようです。特に、今回の経鼻ワクチンは死亡率が高めになる乳幼児でも予防接種を行いやすくなる点に注目が集まっています。

新型インフルエンザや毎年変わるウイルスの型など、従来の予防接種では対処できなかった脅威にも対応できる「汎用インフルエンザワクチン」の実用化に期待しましょう。