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カスピ海ヨーグルトにアトピー性皮膚炎の改善効果

独特の「粘り」と健康効果で有名なカスピ海ヨーグルト。そのカスピ海ヨーグルトにアトピー性皮膚炎の改善効果がある可能性を示す動物実験の研究結果が発表されました。

カスピ海ヨーグルトには、乳酸菌の他にカスピ海ヨーグルト特有の乳酸菌(クレモリス菌)が生成する粘性物質が含まれていますが、この粘性物質が皮膚の炎症を抑える効果を持っていると考えられるそうです。

今回の実験では、アトピー性皮膚炎モデル動物(マウス)でクレモリス菌で作った牛乳発酵物を用いて実験を行い、その結果牛乳発酵物の摂取によりアトピー症状が改善され皮膚の状態が改善することが確かめられたそうです。効果は、上澄み部分の乳清で特に強かったとか。乳酸菌のアレルギー改善効果は、菌体の効果と考えられているようですが、、今回のカスピ海ヨーグルトの実験結果は乳清の方にも高い効果がある可能性を示している、ということでしょうか。
もっとも、一般的な乳酸菌ではこうした効果は確認できなかったことから、カスピ海ヨーグルト(クレモリス菌による発酵物)特有の効果なのかもしれません。

最近は、スーパーでもカスピ海ヨーグルトの乳酸菌(種菌)が売られていたり(自作キット?)、アイスにもなったりしていますね。乳酸菌があれば、牛乳と一緒に置いておくだけで気軽に「自作」できるので、試してみるのも面白いかも。
長寿村の伝統的な健康食品だったカスピ海ヨーグルトの可能性は、どこまで広がるのか、楽しみです。