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乳酸菌に花粉症の症状緩和効果

春は花粉症の季節。スギ花粉の予報が流れる季節になると、花粉症で憂鬱になるという方も多いことでしょう。最近は、花粉症対策として都市周辺の植林を花粉の少ない杉に植え替えるなど花粉症の原因となるスギ花粉を減らす取り組みも行われていますが、花粉症の症状をヨーグルトなどに含まれる乳酸菌で緩和できる可能性があるようです。

ヨーグルトなどで知られるオハヨー乳業株式会社は、L-55乳酸菌に花粉症の症状を緩和する効果があるとする研究結果を発表しました。花粉症のマウスにL-55乳酸菌を投与した結果、くしゃみなどの花粉症の症状を抑え抗体も減ったそうです。

乳酸菌については、カスピ海ヨーグルトの乳酸菌にアトピー性皮膚炎の改善効果があるとする研究が発表されるなど、アレルギーの改善効果に期待が高まってきていますね。いずれも、動物実験段階で人での効果の臨床研究はこれから、といった段階のようですが、花粉症やアトピー性皮膚炎を乳酸菌という言わば「自然」の力で改善できるようになるのか、期待したいところ。

植林の効果が出るにはそれなりの時間がかかりそうですが、食生活など生活全体の取り組みで総合的な花粉症対策をとっていくことができれば、多少は花粉症を抑えることもできるのかもしれません。